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鉄道博物館

 
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どんなところ?

東日本旅客鉄道株式会社(JR東日本)の創立20周年記念事業のメインプロジェクトとして開館し、“てっぱく”の愛称で親しまれる『鉄道博物館』。順次行っていたリニューアルの集大成として、2018年7月に新たに南館(新館)がオープンしました! 今回新たにオープンした南館の“仕事ステーション”“未来ステーション”“歴史ステーション”を中心に、“車両ステーション”や“科学ステーション”も含め、それぞれが違う目線から“鉄道”を捉え、様々な方法で展示している5つのエリアをご紹介します。
館内には、国内外の鉄道に関わる貴重な遺産・資料を展示しているだけでなく、車両等の実物展示や模型・シミュレーション・体験器具などを使って、体験しながら鉄道の原理・仕組みと技術を学ぶ工夫が盛り込まれています。
他にも定期的なイベントや、期間限定の企画展が開催されるなど、何度も訪れたくなる工夫でいっぱい! お子様が夢中になるのはもちろん、お父さん、お母さんも「この電車懐かしい!」なんて盛り上がること間違いなしですよ。

新しく設置された『E5シミュレータ』で320km/hを疑似体験!

“仕事ステーション”の2階フロアには、いま注目の『E5シミュレータ』(税込500円/整理券制)が設置されています。ここでは、東北新幹線E5系の運転がヴァーチャル体験できるんです。最後に内容に応じて点数が付けられるので、より高い点数を目指して2度、3度と挑戦する人も多いのだそう。現地で朝10時から整理券を配布していますが、あっという間に無くなってしまうほどの人気! ほかにも大宮駅〜籠原駅間を走る211系電車や、京浜東北線でおなじみのE233系電車など、無料&整理券なしで体験できるシミュレータもあります。
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新白河から郡山までを走る、実車で撮影した映像を使用。普段見ることができない運転席からの景色にうっとり。

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運転が初めてでも、スタッフさんが丁寧に教えてくれます。レベルも初級・中級・上級と選べるので、ぜひ腕試しを。

鉄道にまつわる色々な仕事を体験できる『仕事ステーション』

鉄道に関する様々な仕事を学び、体験できるのが“仕事ステーション”です。写真の「南てっぱく駅」で切符を発券して改札を通ると、その先に様々な展示があります。モニターに流れる映像で鉄道にまつわる様々な仕事、それらがどう関わり合って鉄道を運行しているのかを学ぶことができますよ。映像を観た後は、実際に触れることができる展示で、鉄道のお仕事を体験しましょう。普段何気なく乗っている電車も、たくさんの人が協力し合うことで安全に運行されていることを理解できます。お子様の夏休みの自由研究にもオススメですよ!
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こちらの『指令シミュレーション』で、鉄道の安全な運行を支える列車指令員の仕事を体験できます。リニューアルでこうした体験型の展示が増えました。

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『車掌シミュレータ』(500円/整理券制)で普段何気なく目にしている、車掌さんの仕事にチャレンジ! ホーム上の安全点検や車内放送、ドアの開閉を体験できます。

「懐かしい!」と「はじめて!」がいっぱいの『歴史ステーション』

南館3階にある“歴史ステーション”は、シックな雰囲気が漂う大人向けのエリア。日本に鉄道が誕生してからの約150年を、6つの時代に分けて実物資料や写真・映像を用いて解説しています。明治・大正・昭和、現代の駅の窓口の様子をリアルに再現しており、映像で映し出されるホームには列車を待つ人が歩き回ったり、定刻になれば列車がやってくることも。まるでタイムスリップしたり、昔の映画の世界に入り込んだような気分を味わうことができますよ。懐かしさに浸りながら、ゆったりとした時間を過ごしてください。
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映画の1シーンを切り取ったかのような、明治時代の新橋駅の出札窓口。木造の暖かみが古き良き時代を感じさせます。

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1970〜80年代に使われていた自動券売機は、お父さん世代には見覚えのある方もいるのでは? 世代間のギャップが発覚するかも!?

ゲーム感覚で鉄道の未来を知ることができる『未来ステーション』

これからの鉄道の未来を考えるエリアでは、まず自分の顔を撮影して“アバター(分身)”を作ります。そのアバターを専用カードに登録し、各モニターに設置されたQRコードリーダーに読み込ませることで、映像の中に自分のアバターが登場! まるで自分が入り込んだかのような感覚で、未来の鉄道の世界について考えることができますよ。展示物を一通り見終わったら、「こんな鉄道があったらいいな」というアイデアに投稿してみてください。来場者による人気投票形式のアンケートが行われ、自分の考えを色んな人に見てもらうことができますよ。

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自分のアバターがキャラクターとお喋り! まるで漫画を読んでいるかのような感覚なので、お子様でも楽しめます。

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まずはこちらのブースで自分のアバターを作りましょう。座って顔写真を撮影するだけで、その場ですぐにできあがります。

日本の鉄道史を彩った車両が集結する『車両ステーション』

本館1階の『車両ステーション』では、実物の車両を36両展示。当時の姿そのままで保存されており、現役時代の姿を肌で感じられます。また、一部の車両には中に入ることもでき、「オハ31形客車」の車内にはストーブが設置されていたのが印象的。他には、通常見ることのできない車両の下に入り込める展示もあり、整備士になった気分が味わえます。また、エリア中央にある転車台は、12時と15時に汽笛の音と共に回転し、解説員による展示車両の解説が行われますので見逃さないようスケジュールを組んでください。
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蒸気機関の仕組みを、カットモデルで分かりやすく解説しています。こちらの9850形蒸気機関車(マレー式機関車)は、パワーがあって急勾配にも強く、今の御殿場線区間などで活躍した車両なのだそう。

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初代新幹線(0系カットモデル)は、乗務員室に入ることができるんです。実際に座ってみると、運転席が意外と高い位置にあるのに驚くかもしれません! ぜひ自分の目で、ここからの景色を楽しんでください。

見どころだらけ!? 鉄道にまつわるすべてを展示中

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幅約23m×奥行約10mという日本最大級の鉄道ジオラマでは、解説プログラムを実施。内容は、現地の案内ボードで確認できるので、お目当ての時間を忘れないようにしてくださいね。

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『鉄道文化ギャラリー』では、鉄道にまつわる小説やマンガ、映画、音楽に絵画など様々な“文化”が展示中。駅そばや駅弁などの食文化のコーナーでは、おなかが鳴ってしまうかも?

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鉄道の原理・仕組みを、体感的に学べるのが『科学ステーション』。写真は空転しやすい車輪と、しにくい車輪の違いを、自転車を使って体験することができるコーナーです。

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キッズプラザには、お子様が大好きなプラレールも! たくさんのパーツや車両が揃っているので、時間を忘れていつまでも遊び続けているお子さんたちの姿も見られます。

憧れの味を再現! 食堂車の名物料理を提供する『トレインレストラン日本食堂』

本館2階にあるのが、列車食堂をテーマにした『トレインレストラン日本食堂』。中でも長年にわたり受け継がれる味をさらに進化させた「デミグラスソース」を使ったメニューは、高級さの中にもどこか懐かしさを感じる味わい。メニューの一部は、寝台特急「北斗星」で使用されていた食器とシルバーで提供され、店内の一部内装までが食堂車の雰囲気を再現しており、今にもこのレストランが線路を走り出すのではないか? という錯覚を覚えます。

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デミグラスソースのオムライス(税込1200円)。鮮やかな黄色のふわふわ卵に、肉と野菜の旨味がたっぷりな濃厚なソースが絡む一品。バルサミコ酢の酸味がアクセント。

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外はサクサク、中は柔らかくジューシーでとても上品な口当たりのビーフカツレツ(税込2300円)。バターの効いたマッシュポテトと合わせると、また違ったお味が楽しめます。

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デザートには、東京駅の代名詞“赤レンガ”をイメージした東京駅赤レンガパウンドケーキ(税込800円)はいかが? ドリンク付きなので、広い館内を見て回った後のひと休みにもピッタリ。

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店内の奥側の席は、まるで食堂車の一部を切り取って、そのまま持って来たかのような内装に。完全フルサービスとなっており、高級感溢れる店内で贅沢な時間を過ごすことができます。

フードコートタイプのレストランやお弁当の持ち込みもOK

『トレインレストラン日本食堂』の他にも、手軽にお腹を満たせるフードコートスタイルのレストランや、持ち込みのお弁当を食べられるエリアもあります。南館4階の『ビューレストラン』では、 博物館の横を走る新幹線を見ながら食事ができるほか、すぐ横の『トレインテラス』にはお弁当の持ち込みが可能なので、線路を行き交う在来線を眺めながらピクニック気分が楽しめます。他にも、片手で食べられるフードが充実した『キッズカフェ』 や、全国の駅弁を取り扱う『駅弁屋』、持ち込みのお弁当を飲食できる『ランチトレイン』があり、休憩場所も充実しているのが特徴です。

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『ビューレストラン』では、列車乗務員のまかない飯として有名な「ハチクマライス」(単品税込880円)や、大宮名物の「大宮ナポリタン」(単品税込1080円)等を提供しています。

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あずさ号で知られる183系の『ランチトレイン』は、『駅弁屋』のすぐお隣にあります。気に入った駅弁を買って持ち込めば、ちょっとした旅行気分が楽しめるかも!?

今話題の人気キャラグッズから、ここでしか買えない限定品も!

「鉄道をもっと楽しむ」をコンセプトにした、『ミュージアムショップ TRAINIART(トレニアート)』の鉄道博物館店は、今年4月にグランドオープンしたばかり。鉄道博物館の“第2の展示室”と位置付けられたこのショップには、鉄道をモチーフにしたTRAINIARTオリジナルグッズや、このお店でしか手に入らない限定グッズやなど、鉄道をモチーフにしたお土産がズラリ! お菓子や文具など、そのバリエーションも様々なので目移りしてしまいます。営業時間は鉄道博物館に準じていますので、お買い物を考えている場合は時間に余裕を持って観覧ください。

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限定グッズには、つり革型の消しゴム(税込151円)や、EF551をデザインしたロールバーンノート(税込670円)も。2019年鉄道博物館カレンダー(税込1000円)も販売中。

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今話題の『新幹線変形ロボ シンカリオン』のグッズも大充実。写真右の「シンカリオンE5はやぶさTシャツ」は税込3132円で販売中です。

スポット情報

所在地: 埼玉県さいたま市大宮区大成町3-47
TEL: 048-651-0088(休館日を除く10:00〜18:00)
営業時間: 10:00 - 18:00
※最終入館は17:30
休館日: 毎週火曜日、年末年始
※一部ハイシーズンの火曜日は開館(webサイトを確認)
入館料: 一般1300円/小中高生600円/3歳以上未就学児300円
※前売り券、20人以上の団体割引、年間パスポート等あり
駐車場料金: 一般車800円/1日、バス2000円/1日
※休日は満車になることがありますので、なるべく公共交通機関をご利用下さい
公式サイト: http://www.railway-museum.jp/