クルマdeぐるり関東

MORI Building DIGITAL ART MUSEUM
EPSON teamLab★Borderless

 
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どんなところ?

2018年6月に東京・お台場にオープンした『MORI Building DIGITAL ART MUSEUM EPSON teamLab★Borderless』は、ウルトラテクノロジスト集団・チームラボと森ビルが手がけるアートミュージアム。1万平方メートルという広大な空間に、約60もの作品を展示しています。施設は5つの世界で構成されており、それぞれの作品ごとの“境界”がありません。なんと、作品そのものが部屋から出て通路を移動したり、ときには混ざり合ったりするのです! さらに人が入ることで変化し、見ている人間と作品との境界線までなくなっていく“Borderless”な世界が広がっていきます。
 また、施設には地図が無く、決められた順路もありません。入ってすぐに3方向に分岐していて、どこから進むのかは自分次第。どこにどんなアートがあり、それぞれどのような動きがあるのか、ぜひアナタ自身で探索してみてください。
 館内は撮影OKで、SNS映えもバッチリ。どこでもフォトジェニックな1枚が撮れますよ。
520台のコンピューター、470台のプロジェクターが作り出す世界を映像で!

Borderless World

●人々のための岩に憑依する滝

美しい大自然の中に佇んでいるかのような気分を味わうことができるこの作品は、人の動きに応じて変化していきます。水の上に立つことで水の流れを変化させたり、人が立った場所に花が咲き乱れたり……映像は人の動きに左右されるので、2度と同じ景色を観ることはできないのです。右の写真では、上部から水が降り注いでいますが、この滝が出現しない時間帯もあります。ほかの作品との境界を越え、影響し合うことで雰囲気も一変。少し時間を置いてまたこの部屋を訪れれば、全く違う景色になっているかもしれません。
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滝の下に立つと、まるで滝行のように水が頭上で分かれていきます。足元の水も、人を避けるようにして流れていくので、色んな場所に移動してその様子を観察してみましょう。

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この部屋の壁面の作品、「世界は暗闇から始まるが、それでもやさしくうつくしい」。壁面に流れてくる漢字に触れると、その文字に合わせた演出が生まれます。

●地形の記憶

日本の里山をイメージして作られたこの空間は、現実の時間と共に作品も変化していきます。夏の時期には青々とした稲が育っていますが、秋になると黄金色の稲穂が輝いています。昆虫や花なども季節に合わせて変わり、来場者の行動に反応して動きだします。映像を映し出す円状のキャンバスは、触れることで動く仕組みとなっていて、まるで本当に稲をかき分けて先へと進んでいくよう。自分が動くことで空気の流れを変え、それに作品たちも影響される。次第に作品の中に入り込み、境界が無くなっていく感覚を楽しんでください。
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入り口付近は、山のような斜面になっています。竹薮の中を進んで行くような感覚は、なんだか冒険心をくすぐられます。

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季節ごとに作品が変わるのも魅力。取材時は初夏ということで、里山にホタルが現れ、幻想的な空間が広がりました。

●Wander through the Crystal World

無数のライトが天井から吊り下げられた『クリスタルワールド』。光が様々な色になったり、点滅したりしていくつもの世界を展開します。また、こちらの作品は、スマートフォンに「teamLab Exhibition App(チームラボ エキシビション アプリ)」という専用のアプリケーションを入れておくと、光の演出が操作できるんです。 また、他の作品から蝶や魚が入り込んできた時は、それに合わせた特別な演出が行われます。まるで無限に続いているような空間で、様々な光に満たされる不思議な感覚を、ぜひ自分の体で体感してみてください。

●Black Waves - Continuous

浮世絵を思い出させるようなこちらの作品。波は、3次元の水の動きをシミュレーションして構築された線の集合体で作られており、線がぶつかったところに飛沫が起きるという仕組み。部屋の中央にはソファーが設置されており、座ってぼんやりと波を眺めていると、段々と作品の世界に引きずり込まれていくよう。心のやすらぐ波の音に耳を傾けて、絵画の中の人物になったような不思議な没入感を楽しみましょう。

ランプの森

●Forest of Resonating Lamps - One Stroke

ランプの近くにしばらく立っていると光が灯されます。この光をスタート地点に、このランプに最も近い2つが点灯し、さらにその次も……と、光がどんどんと広がっていきます。最終的には、すべてのランプに一筆書きで光が灯り、最初のランプに戻ってくるという仕組みです。一見、無造作に散らばっているようなランプですが、さまざまな条件を満たすように数学的に計算され、配置されています。
なお、こちらの部屋に入ることのできる人数は決まっており、時間交代制となっています。
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部屋に入ったら、好きなランプに近付いてください。どのランプを出発点にしてもOKですが、直接触れないようにご注意を。

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人に反応して光が灯ります。他の人がいる方向から来た光と、互いの光が共鳴し合い、幻想的な空間を生み出します。

運動の森

●グラフィティネイチャー 山山と深い谷

山を模した起伏に富んだ地形の中に、様々な生き物が暮らしている森です。専用の用紙に描かれた、鳥や蝶々、カエルや花に好きな色を塗ってデータを取り込むと、このフロアに放たれます。こうして生まれた動物たちは、このフロアの住人となりますが、他の動物に食べられてしまえば、その生き物はいなくなってしまいます。楽しみながら自然の道理を学ぶことができるので、お子様連れにオススメのエリアです。
なかにはフロアを越えて、他の作品に飛んでいく生き物もいるそうです。
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机に備えられたクレヨンで、生き物たちに色を塗りましょう。ウェットティッシュもあるので手が汚れても安心です。

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フロアに放たれた蝶々が、さっそくカエルに狙われています。描いたお子様からは、思わず「逃げて〜」という声が!

●重力にあらがう生命の森

卵のような、風船のような、不思議な物体に埋め尽くされたこちらのエリア。物体は、まるで重力に逆らうかのように地面に立ち続けていたり、宙に浮いていたりします。触れることによって色が変わり、色ごとに異なる音色を響かせます。そして、周りの個体も共鳴して同じ色に変化し、音を奏でてゆく……。色と音がどんどんと広がっていく様子は、摩訶不思議な光景ですよ。
このエリアの床は、柔らかいマットレスのような素材でできているので、思いっきり遊んでもケガをしにくく、小さなお子様でも安心です。
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宙に浮いた物体もご覧のように自分の方に引き寄せることができ、手を離せばまた上空へと戻っていきます。

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連鎖反応によってさまざまな色に光るオブジェクトは“映え”間違いナシ! お好みのポジションで撮影してみては?

●裏返った世界の、巨大!つながるブロックのまち

まさに“地球が裏返った”ような、すり鉢状の空間が特徴的なエリア。家や駅の形をした大きなブロックを、好きな場所に置いてみましょう。すると、家と家の間に道路が出現したり、駅と駅の間に線路ができて電車が走り出したり、街並みが変化していきます。うまく繋げていけば、乗り物が進化し、輸送が発達して街がどんどん発達していきます。また、エリアに流れる川は雨が降ると氾濫してしまいますが、池のブロックを使って水路を造り、水路を海につなげると川の氾濫が治まり、街を守ることもできちゃいますよ!
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まるで絵本の中に入り込んだかのような、世界観がとっても可愛い! ブロックを動かして、素敵な街を作りましょう。

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ヘリコプターが街の上空を飛んでおり、街が変化していくリアルタイム映像を、上部のモニターで見ることができます。

●マルチジャンピング宇宙

特殊な布で作られたトランポリンは、子どもたちはもちろん、大人にも大人気! “宇宙の星々の一生”をテーマとしており、ジャンプすれば足元に星屑とガスが集まって、星を誕生させたり、成長させたりすることができます。集まった星屑やガスの量によって、星の大きさや重さが変わっていくので、たくさん飛び跳ねましょう! 特に大きく成長した星は、ブラックホールになって周りのものを吸い込みます。星は一生を終えると爆発し、新しい星の源になる――体を動かして遊びながら、宇宙の仕組みを学びましょう。

学ぶ!未来の遊園地

●お絵かき水族館

こちらの『Sketch Aquarium』は、みんなの描いた海の生物たちが泳ぐ水族館。自分の描いた魚を水槽で泳がすことができます。描いた魚はすぐにスキャンして取り込まれ、壁面に映し出される巨大な水槽の中を泳ぎ出すので、どこにいるのか探してみてください。魚には触ることもできますが、触れるとものすごいスピードで逃げてしまいますので、記念写真を撮る際はそっと近付いて撮るのがオススメです。
また、水槽の中にはエサ袋があり、こちらに触れることで魚にエサをあげることもできますよ。

●すべって育てる! フルーツ畑

滑り台を滑る人が“太陽”になって、フルーツを育てるアトラクション。滑り台上にあるボールにぶつかると、太陽のエネルギーを受けたボールが飛んでいき、それがフルーツや種に当たることで、成長していくという仕組みです。ボールは色によってその効果が異なり、水色のボールには“水”の役割があって種に当たれば発芽し、黄色のボールはミツバチで花に当たることで受粉します。
滑り台を繰り返し遊びながら、最適なタイミングで役割に応じたボールを当てて、フルーツを育てていきましょう。

EN TEA HOUSE 幻花亭

施設内にあるこちらのカフェは、喫茶店と映像アートが融合した作品空間になっています。お椀にお茶が注がれるとその表面に花が咲き、お椀を持ち上げた瞬間に花が散っていきます。散りゆく花びらの美しさは、動画で撮影するのがオススメです。お茶に咲く花は季節によって異なり、取材時は8月ということでヒマワリでした。
メニューは"EN TEA"という肥前で栽培されたお茶を使用しており、「水出し茶」に「ゆず緑茶」、「緑茶」、「カモミールほうじ茶ラテ」の全4種類。どれも1杯税込500円となっています。
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注がれたお茶の水面に、徐々に花が開いていきます。その様子に夢中になり、お茶を飲むことを忘れてしまいそう。

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お茶を飲むと、咲いていた花がだんだんと散りはじめ、卓上に花びらが広がっていきます。

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お茶が残っている限り、お椀をテーブルの上に置けば、再び新しい花が咲き始めます。お花の種類も変わるかも?

モデル:南沢友夏里

スポット情報

所在地: 東京都江東区青海1-3-8 お台場パレットタウン
TEL: 03-6406-3949(受付時間10:00〜18:00)
営業時間: 月〜木、日・祝日 10:00- 19:00
金、土、祝前日 10:00- 21:00
※最終入館は閉館1時間前。
 営業時間はシーズンによって異なります。
休館日: 第2・第4火曜日
入場チケット: 大人:高校生以上(15歳〜)3200円/
小人:中学生以下(4歳〜14歳)1000円
※小人2名ににつき20歳以上の保護者1名の同伴が必要
チケット販売場所: 下記専用サイトにて販売
https://ticket.teamlab.art/order
駐車場: タイムズ ヴィーナスフォートパーキング 24時間 (470台)
タイムズ パレットタウンパーキング 24時間 (450台)
※クルマでの来場時は、会場出口で提携駐車場の2時間無料券を配布
公式サイト: https://borderless.teamlab.art/jp/