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ロックの殿堂ジャパンミュージアム

 
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どんなところ?

アメリカで生まれて発展した音楽、“ロック”。その発展に功績のある人物やグループを讃えるため、オハイオ州に設立されたのが『ロックの殿堂』です。『ロックの殿堂』では、世界的に有名なアーティストゆかりの楽器や衣装を収蔵・展示していますが、今年9月に日本で展示・公開する施設がオープンしました。それが今回ご紹介する『ロックの殿堂ジャパンミュージアム』です。
展示品ゆかりのアーティストの一部を挙げると、エルヴィス・プレスリーやイーグルス、ローリング・ストーンズと、ビッグネームがズラリ! しかも展示品の多くは、ガラスの仕切りで区切られてはいるものの、適度な間隔が設けられており、文字通り「肉眼で目にすること」ができるのもポイント。また、館内のシアターでは、様々な権利関係でソフト化や放送することのできない、授賞式の様子を上映しているのも見逃せません!
今回は来年3月までの限定オープンですので、ぜひこの機会に足を運んでみてはいかがでしょう?
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年度ごとに、授賞式のポスターと殿堂入りしたアーティスト名が並ぶパネルスペースには、32年間の歴史が刻まれています。このポスターも、どれも有名なアーティストによるものです。

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奥に見えるシアターでは、週替わりで各年の授賞式の様子を上映。繰り広げられる夢のセッションは、まさに門外不出のここでしか見ることのできない映像ですよ!

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約100万円のギブソン社のレス・ポールを試奏できるコーナーもあり。大物アーティストのパネルの前でポーズを決めれば、まるでセッションしている気分に!?

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休憩スペースには、無数のギターが巨大な樹木のようにそびえ立つ、ギター・シャンデリアが! 中にはダブルネックギターなどの変わり物もあるので、探してみても面白いかも?

世界的アーティストの楽器や衣装を展示!

なんといっても『ロックの殿堂ジャパンミュージアム』一番の見どころは、大物アーティストが実際に着用・使用した衣装や楽器の数々。展示スペース内は、その音楽性などから5つのエリアに分けられ、各アーティストゆかりの品を展示しています。中でもライブで使用した衣装は、当然本人の寸法そのまま。ちなみに左の写真は、マドンナが自身のガーリー・ショー・ツアーで『ライク・ア・バージン』を歌った際に着用した衣装です。普段映像やステージで見るエネルギッシュな姿を想像しますが、実際のサイズを見ると驚くかもしれません。
「ロックの殿堂なのに、“ポップスの女王”のマドンナの衣装があるの?」と思った人がいるかもしれませんが、“ロック”という言葉に含まれる音楽は、アメリカでは日本よりも幅が広いのだそう。さらに『ロックの殿堂』で賞されるのは「ロックに多大な影響を与えた人物」と決められているため、ロックンロール誕生以前のアーティストや、間接的にロックの発展に影響を与えたプロデューサーまでが含まれ、展示品もロックに限らず幅広いジャンルのアーティスト関連のアイテムが公開されています。

●ROCK ERA:ROCK,ROCK'N ROLL,HARD ROCK、METAL

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まだ人種差別が色濃く残る時代、白人でありながらブラックミュージックの影響を受けたロックンロールを演奏、“ロックンロールの王様”と呼ばれたエルヴィス・プレスリーのコート。

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こちらは“三大ハードロック”のディープ・パープルとブラック・サバスの両方に所属したヴォーカリスト、イアン・ギランが使用した10エアホールのハーモニカ。

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ロックバンドの代名詞的存在、ローリング・ストーンズのギタリスト、キース・リチャーズとロン・ウッドの直筆サインが入ったギターです。

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“スローハンド”の異名を持つ、三大ロック・ギタリストのひとり、エリック・クラプトンが'90年代初頭のツアーで使用したストラトキャスター。

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三大ブリティッシュロックバンドの一角、ザ・フーのキース・ムーンが着用した、ジャケット。破天荒な生き方は後のパンク・ロックにも影響を与えました。

●FOLK ERA:FOLK,COUNTRY ROCK,WESTCOAST

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ウエストコースト・ロックの元祖であり、『サーフィン・USA』などで知られるビーチ・ボーイズのヴォーカル、マイク・ラブのシャツ。カラフルなデザインがいかにも!

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『ホテル・カリフォルニア』が世界的にヒットしたイーグルス。ドン・ヘンリー、グレン・フライ、ティモシー・B・シュミット、ジョー・ウォルシュの、貴重な直筆サイン入りギター。

●PUNK ERA:PUNK,NEWWAVE,ALTERNATIVE

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英国のロックバンド、ポリスのヴォーカル&ベースのスティングがミュージックビデオ『シンクロニシティII』で着用したケープ。後のツアーでも使用しました。

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こちらも同じくスティングが、「シンクロニシティ・ツアー」で使用したベース。アルバム『シンクロニシティ』は、米国と英国でチャート1位を獲得。

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ニューウェイブ系の代表格、ブロンディの女性ヴォーカル、デボラ・ハリーが弾いたギター。鮮やかに光るブルーが、パフォーマンスを引き立てました。

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ロックやファンク、パンク、ラップをMIXした音楽で知られる、レッド・ホット・チリ・ペッパーズ。チャド・スミスが「ワン・ホット・ミニット・ツアー」で使用したドラムヘッド。

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同じくレッド・ホット・チリ・ペッパーズのギタリスト、ジョン・フルシエンテが、アルバム『バイザウェイ』収録中に書いたメモ。収録曲の「キャプロン」などについての記載が。

●SOUL ERA:SOUL,FUNK,DANCE

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後の“キング・オブ・ポップ”、マイケル・ジャクソンがデビューしたグループ、ジャクソン5のジャンプスーツ。中央の丸首になっているのがマイケル着用の衣装ですよ!

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'60年に結成したR&Bボーカルグループのテンテーションズは、『マイ・ガール』のヒットでデトロイトを代表するアーティストに。現在もメンバーを入れ替えながら活動中。

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『宇宙のファンタジー』等が有名な、アース・ウィンド&ファイアーのモーリス・スミスが、ステージで着用したケープ。鮮やかなスパンコールが目を引きます。

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アース・ウィンド&ファイアーのもうひとりのヴォーカル、フィリップ・ベイリー着用のスーツ。ダークオレンジとブラックの配色で、隣の衣装とは対照的!

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ブーツィー・コリンズは、ジェームス・ブラウンのバックバンドからチャンスをつかみ、'70年代の音楽シーンを席捲したPファンクのメンバーとして活躍。

●NOT INDUCTEE

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これから殿堂入りするであろうアーティストの衣装や楽器も展示。こちらはビヨンセがディスティニー・チャイルドのミュージックビデオで着用した衣装。

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女性だけのバンドとして、初のシングル全米1位を獲得したバングルスのギター、ヴィッキー・ピーターソンが「胸いっぱいの愛」のミュージックビデオで着用。

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バングルスのヴォーカル、スザンナ・ホフスが着用した衣装。彼女が別名で参加したミング・ティーは、『オースティン・パワーズ』シリーズに繋がります。

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こちらもバングルスのドラム、デビー・ピーターソンが「エジプシャン」のミュージックビデオで弾いたタンバリン。

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16歳の歌手デビューで世界的な成功を収めたブリトニー・スピアーズ。何かとお騒がせな私生活も、ある意味“ロック”?

グッズショップも必見

併設されているグッズショップでは、殿堂入りしたアーティストをはじめとするバンドTシャツやポスター、ステッカーなどのアイテムを販売中。中でもTシャツはLPサイズに折りたたまれて、一見レコードのジャケット風に見えるのは憎い演出で、思わず手が伸びてしまいます!
また『ロックの殿堂ジャパンミュージアム』オリジナルのアイテムに加え、アメリカの『ロックの殿堂』オリジナルアイテムも販売中。こちらもお見逃しなく!
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殿堂入りしたアーティスト名がズラリと並んだ、米国『ロックの殿堂』オリジナルTシャツ。ファンなら押さえておきたい?

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グッズの一番人気は公式パンフレット(税込1080円)。アーティストの詳細がわかるので、より洋楽に詳しくなれますよ。

モデル:和泉寿利亜(tfac)

スポット情報

所在地: 東京都千代田区丸の内3-8-3
有楽町インフォス1F
TEL: 03-6206-3002
休館日: 年末年始(12月30日〜翌1月2日)、
展示物入替時
オープン期間: 2017年9月23日〜2018年3月11日
開館時間: 11:00〜20:00
入場料: 大人2200円、学生1600円/
大人前売1800円、学生前売1300円
駐車場: なし(近隣に駐車場あり)
公式サイト: http://rrhfj.com/