

2017年9月末にオープンした「桃月園皐月家香麦荘(とうげつえんさつきやこむぎそう)」は、指扇駅からほど近い場所にある古民家カフェです。荒川のすぐそばにあり、近くには埼玉栄高校のグラウンドや県立大宮武蔵野高校などがあります。ながーい店名の由来は、お店のある土地を含む一帯を地主の方が桃月園と名付け、さらにそこに建てた建物にそれぞれ名前を与えて、お店の建屋になった納屋には「皐月家」と命名。そこにオーナーが香麦荘をオープンしたので、「桃月園皐月家香麦荘」という店名が誕生しました。
オーナーご自身は、マネーや経済系の雑誌やメディアで編集や執筆で活躍するほか、環境系NPOの副代表としても活動されている方なのですが、趣味の料理が高じてカフェをオープンすることに。とはいえ、具体的にお店を出す計画を持っていたわけではなく、友人でもある東京・池袋近くの要町にあるカフェ「香麦荘」のオーナーと話しているうちに盛り上がったことと、現在の「桃月園皐月家香麦荘」の店舗となる納屋を見て一目惚れしたことで一念発起。自らの手で店舗を作り上げオープンにこぎ着けました。店舗で出されるフードやドリンクだけでなく、店舗全体が手作りでできあがった温かみのある古民家カフェ。土日のランチ時は、混み合うことが多いとのことで、14時以降が狙い目だそうです。ぜひ足を伸ばして訪れてみてくださいね!
所在地: | 埼玉県さいたま市西区西遊馬3131 |
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電話番号: | 070-1252-7382 |
定休日: | 木曜日、金曜日 |
営業時間: | 10:30〜18:00(平日)、9:00〜18:00(土日祝) |
駐車場: | あり |
公式サイト: | http://komugisou.com/togetsuen |


自らをスパイスフリークと評するオーナーが手がけるフードは、いずれも工夫をこらしたものばかり。1番人気はキーマ(1080円)とスープ(1080円)の2種類が用意されたカレー。リピートされるお客様も多く、味も香りも抜群と評判です。注文が入ってから生地を伸ばして焼き上げるピザは、全5種類。「アンチョビーとブラックオリーブ」(1080円)と「明太クリームピザ」(1080円)、「ベーコンとブラックオリーブのピザ」(1180円)、「4種チーズのピザ」(1180円)、「マルゲリータ」(1280円)と、どれもおいしそうで目移りしてしまいます。要町のカフェ「香麦荘」で焼き上げられた絶品ベーグルを使ったベーグルサンドイッチも人気で、「ベーコンサンド」(1080円〜)と「ツナサンド」(1080円〜)のほか、ベーグルの種類を選んで付け合わせといっしょに自由に食べられる「オープンサンドセット」(1380円〜)が用意されています。いずれも選んだベーグルの種類によってお値段が変わります。ベーグルは最大で14種類が用意されていますが、日によって用意できないものもあるので、店頭でチェックしてくださいね。それぞれのフードにはセットドリンクとサラダがついています。追加料金でセットドリンクのアップグレードが可能なほか、ワインセット(+500円)やデザートセット(+600円)なども用意されています。その日の気分でアレンジできるのはうれしいところですよね。いずれも魅力的なメニューばかりですので、お友だちを誘って複数のメニューをシェアするのもおすすめです。


「桃月園皐月家香麦荘」のあるエリアは、古民家が集まったアトリエ空間「桃月園」。敷地内には、かき氷屋さんや盆栽園、ドラマやCMで活躍するお馬さんの会社の馬場などが集まっています。そんな中にオープンした「桃月園皐月家香麦荘」の店舗は、元々納屋だったもの。オーナーが物件を見にきたときには、屋根裏の隙間からは空が見え、土壁も落ちていたそうです。そこから、1年間かけて自分の手で改装を行い、現在の店舗ができました。元々が納屋ですので、断熱が考えられておらず、天井も床も断熱材を仕込むところからやりなおしたとのことなので、一大工事ですよね。
とはいえ苦労の甲斐もあって、オーナーが見そめた空間は、古民家の外観のままにカフェとして機能性ある仕上がりになりました。天井が高く、木と壁の表情豊かな優しい空間は、「桃月園皐月家香麦荘」ならでは。屋外の席も用意されているので、天気がよい日はお外でランチを楽しむのもおすすめです。桃月園を囲む森や、お庭を眺めながらフードやドリンクをいただく時間は至福の一時です。