埼玉カフェさんぽ

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「カフェギャラリー 風の丘」(以下、風の丘)は、長瀞エリアの山中にひっそりとたたずむ一軒家カフェです。お店は国道140号線から外れてすぐのところにあり、すぐそばには荒川に注ぐ支流があります。
お店は、1級建築士の旦那さんと建築コーディネーターだった奥様の夫妻がこの地に移住してきたところからスタート。1998年に建物が建てられ、翌1999年4月にオープンしました。「平らな土地はつまらない」というなんとも玄人っぽい理由で選ばれた敷地は、「ザ・山の斜面」。そこに平地を作り建物を建て、敷地の中に坂や階段がある表情豊かなお庭が作られました。お庭に生えている草木は、すべてオーナー夫妻が選んで植えられたものだとか。春には桜やツツジが咲き誇り、新緑の時には空気までさわやかな緑になりそうな空間となり、その後山百合が咲いて、秋は深い紅葉に包まれと、四季折々の魅力的な表情を見せてくれるとのこと。ぜひ長瀞の自然を楽しむためにも足を運びたいカフェです。

● カフェギャラリー 風の丘
所在地: 埼玉県秩父郡長瀞町野上下郷2372-1
電話番号: 0494-66-0082
定休日: 月曜日、火曜日
(夏季休暇あり、2018年は8月中旬〜9月11日)
営業時間: 11:00〜17:00
駐車場: あり
公式サイト: http://www35.tok2.com/home/nagatorokaze/
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営業時間が日中のみということもあり、提供されるメニューはランチとスイーツ、それと飲み物です。ランチのメニューは、古代米カレーとスパゲティ2種、ピザ(いずれも800円)、トースト(飲み物とサラダ付き、700円)の5種類。トースト以外のメニューには、ドリンク付き(いずれも1000円)が用意されています。スイーツは「黒まめ黒みつ」(400円、飲み物付き600円)と「ケーキ」(250円、飲み物付き550円)です。ケーキは、ロイヤルミルクティーシフォンとチョコケーキ、ヨーグルトケーキの3種類が、時期によって切り替わります。これからの暑い時期は、冷たいヨーグルトケーキが提供されるとのこと。ぜひ3種すべて味わいたいですよね!
食事やスイーツをいただくテーブルの上には、メニューをささえる愛らしい動物の置物や楊子入れが置かれています。これはいずれもオーナーの娘さんの作品とのこと。オーナーの娘さんは、たまむし工房として夫婦で活動されている陶芸作家さん。テーブル上の作品だけでなく、お店で使われているお皿なども作品です。さらに、お庭にも各種の作品が設置されているので、散歩がてらぜひチェックしてみてくださいね!

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「ピザ」は19センチサイズで、サラダ付き。秩父名産の野菜「しゃくし菜(雪白体菜)」のお漬物が使われていて、ジャキジャキとした食感がたまりません。

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「和風スパゲティ」は、たくさんの具材でパスタが見えません。大葉とみょうががたっぷりで、大根おろしやカイワレ、ツナが載った上からオリジナルドレッシングがかけられています。

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「黒まめ黒みつ」は、黒豆と寒天をベースに、抹茶アイスとバニラアイス、くこの実があしらわれ、たっぷりの黒蜜がかけられます。黒豆は、自家製で6時間かけて炊かれ、やわらかな仕上がりです。

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取材日のケーキは、「ロイヤルミルクティーシフォン」。5月〜9月限定のアイスコーヒーは、量がたっぷりで飲み応えあり。香り高く、すっきりとした味が暑い時期にぴったりです。

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ふわふわのシフォン生地をほおばると、口の中に紅茶の香りが広がり、清々しい余韻が残ります。つけあわせのバニラアイスとメープルシロップも香りよく美味です。

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お冷やが入れられたポットも、娘さんの作品。見る角度によって表情が変わるので、注文した品がくるまで卓上で回しながら鑑賞するのも楽しいですよ。

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テーブル上の小物もすべて作品です。魅力的な作品ばかりなので、見ていて飽きません。お気に入りの動物がいるテーブルを選ぶのもよいですね。

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陶器ですので、見た目だけでなく触れて楽しんでください。購入希望のお客さまも多いとのことですが、これらの什器はすべて非売品ですのであしからず。

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風の丘のもうひとつの魅力が、オーナー夫妻が手がけた建物です。お店を訪れてまず目を引くのが大きな三角屋根の外観です。当時はなかなか珍しかったという輸入住宅ならではのデザインで、年を経たことで長瀞の里山とも絶妙の調和を見せています。店内に入ると、木をふんだんにつかったやさしい空間が広がります。三角屋根ならではの高い天井と、建物の南側に大きなアーチ窓が配置され、入った瞬間から居心地が抜群。お席はテーブル席が4つと、テーブルトップの囲炉裏を備えた席がひとつ。暖かい時期は、外のウッドデッキにふたつあるテラス席も利用できます。
ギャラリーでもある風の丘では、展示も見どころのひとつ。展示内容は不定期で切り替わり、取材日はオーナーの奥さんが生み出した「ながとろトロロ」の妖精伝説の展示が行われていました。寄居町の水彩画家・清澤正孝さん(著者名はさわきよし名義)が描いた絵本「ひろがれ すきのこころ 妖精の森」や、奥様が作者の「ようせいでんせつ トロロ」なども置かれ、店内の各所ではパネルによる展示も楽しめました。12月には、ながとろトロロの劇の公開などイベントも予定されているとのこと。今後の動向にも注目です。
最新の展示は、Facebookページでも確認できます。こちらもぜひチェックしてくださいね。なお、夏季休暇明けの9月12日からは、陶芸作家である娘さんの作品展が開催予定です。初日は、多くのファンの方で賑わうとのことですので、ご注意くださいね! もちろん、作品を手に入れたい方は早めにお出かけください!

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木と白い壁をベースにした明るくやさしい空間です。写真は店内南側のアーチ窓側から入り口を見たもの。左奥にはお手洗いと小さな展示スペースがあります。

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取材日の展示は、「ながとろトロロ」の展示でした。大きなパネルで、トロロの冒険の様子が描かれています。

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オーナーの奥様が産みだした妖精伝説の解説です。ながとろトロロ誕生までの様子が描かれています。

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「子供たちに夢を持ってもらいたい」という思いから生まれた妖精伝説。文字はすべてひらがなで書かれていて、お子様でも楽しめる展示です。

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入り口脇の展示コーナー。トロロの絵本が展示されているほか、張り子作家さんの手による猫の張り子が展示されていました。

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トイレ前の展示スペースです。小さな作品たちが集っていますので、ぜひ近くで鑑賞してくださいね。

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ながとろトロロの小さなぬいぐるみがありました。等身大のきぐるみもあるそうで、イベントなどではそちらが登場することも。

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お手洗いの案内も手書き! カフェ内の各所にあそび心がいっぱいなので、見どころはつきません。ぜひご自分の目でカフェ全体を楽しんでくださいね!

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オーナー夫妻が手がけたお庭は数々の種類の草木が茂る空間です。テラス席から足を進めると生い茂った緑の先に東屋が。こちらはオーナーのご主人が自ら作ったというもの。暖かい時期には、客席としても利用できます。また、お庭の各所には、作品も展示されていて、風雨にさらされ里山となじんだ魅力的な表情を見せてくれています。店内で食事やティータイムを楽しんだら、ぜひお庭の散策を楽しんでみてくださいね。また、入り口近辺にも魅力的な作品があるので、こちらもお見逃しなく!