川口市で生まれまして、高校卒業後の1992年に当時のトヨタビスタ東埼玉に入社しました。はじめて配属されたのも川口店で、以来26年営業職としてお客様とお付き合いさせていただいています。入社時に配属された川口店は、店名こそ川口店でしたが住所的には鳩ヶ谷市にありまして、いまでこそ地下鉄の駅がありますがそのころは駅はなく、国道122号線沿いにもお店はそれほどありませんでした。住宅地もいまほどなくて、26年間で人が増え、お店が増えていくのを目の当たりにしてきました。
当時の川口店は、上階に本社がある本社店舗でした。そのため、常に「川口店が常にナンバー1でなくてはならない」という強烈な自負があり、店長はもちろん先輩方も志の高い方ばかりで、先輩に負けないようにと必死だった記憶があります。当時は、地域的に職人さんが多かったこと、またビスタ店だったこともあり、ハイエースをたくさん販売させていただきました。そのほか、ランドクルーザープラドや初代のハリアー、クレスタといった車が印象に残っています。車種名だけ挙げると、商品力が強いイメージがありますが、ビスタ店にいらっしゃるお客様は、みなさま車にこだわりのある方が多く、商品知識がないとお客様とのお話が続かず、新人のころは苦労しましたね。
ネッツ店になった後は、扱う車種もがらりとかわり、地域的にも戸建てや大型マンションが増えたこともあって、ファミリー層のお客様が増えました。ヴィッツやヴォクシー、ヴェルファイアといったファミリー層のお客様にご支持いただいた車や、プリウスやアクアといったエコカーが販売の主力となり、ずいぶんと環境が変わりましたね。ただ、兄弟車種も多いですし、全チャンネル販売の車種も増えたので、ネッツ埼玉ならではの訴求をするために、やはり商品知識が求められるのは変わりませんね。
営業職としては、特別なことをなにかしようという意識はありませんでした。基本的にお客様とお話するのがとにかく楽しいタチなもので、お客様からいろんな情報をいただいたり、こちらから新しいご提案をしたりといったやりとりすべてが喜びでした。もちろん、営業職として販売台数や成績へのこだわりはあるのですが、車選びからオプションの選定、買い方のご相談、納車からメンテナンスまで、折りに触れて見られるお客様の笑顔がなにより大好きなんです。
昨年、新店舗となり店名も川口坂下店になりました。おかげさまで立地がよくなり、ふらりと入りやすい店舗になったことで、新しいお客様との出会いにも恵まれています。正直、営業職としてまだまだがんばりたい気持ちもあったのですが（笑）、お客様からも背中を押していただいたこともあり店長を拝命しました。まずは、営業スタッフが働きやすい環境を作って、それを通してお客様の笑顔とふれ合えたらと思っています。なにより明るい気持ちで出勤できて、気持ちよく仕事に入れるような雰囲気を作ろうと悪戦苦闘中です。
入社は、ちょうど10年前の2008年5月です。中途採用で入社いたしまして、当初は川口店に配属されました。その後2ヵ月ほどして、レイクタウン店がオープンするということで、オープニングスタッフとして準備段階から関わらせていただきました。前職では、家電量販店で販売スタッフをしていたほか、不動産の営業などの経験もありました。当社のほかの店舗と違って、レイクタウン店は年中無休ですし、営業時間も違います。ですので、おそらく家電量販店での勤務経験もあって、レイクタウン店のスタッフとして選ばれたのかなと思います。
最初に配属された川口店は、ものすごく意識の高い営業スタッフばかりで、当時の店長には厳しく指導していただいた記憶があります。当時はとにかくついていくのに必死でした。わずか2ヵ月で異動になりましたが、あのときに教えていただいたことがいまでも役立っていると思います。以来10年ほど、レイクタウン店に勤務しまして、2016年からは副店長も経験させていただきました。レイクタウン店は、とにかく新規のお客様がたくさんいらっしゃる店舗ですので、チャンスはたくさんあります。時期的にも、ちょうどエコカー補助金がスタートした時期だったこと、また当初はプリウス、その後アクアが追加と魅力的な車がそろっていました。中途採用なので、年齢的には中堅でしたが営業としては新人でしたので、とにかくひとりでも多くのお客様に、車のご提案とエコカー補助金についてわかりやすく説明することに注力していました。とはいえ、うかうかしているとほかのチャンネルの店舗や、地元の店舗との競争に負けてしまうという一面がありますので、一期一会をテーマに縁のあったお客様に対しては、スピード感ある接客を心がけ、できるだけ早く心をつかめるようにと意識していましたね。
先月から店長を務めることになった越谷花田店は、レイクタウンからも近く本当だったら土地勘もあってよいのですが、レイクタウン店は基本的に外出することがなく、お客様のところにお伺いする場合も夜なんです。そのため、ナビに頼って夜道を走るばかりで、実際に越谷花田店に勤務するようになって目にする風景は真新しいものばかりです。レイクタウン店のお客様は、春日部や草加、千葉や茨城の方が多く、意外に越谷の方との接点が少ないので、越谷花田店でお会いするお客様との会話は新鮮で楽しいです。まだまだ、教えていただくことのほうが多い状態ですので、いずれ私のほうから情報を発信できるようにしたいですね。
正直レイクタウン店に比べると、店舗はコンパクトですし、設備面でも見劣りする部分があります。とはいえ、変えられる部分をちょっとずつでも変化させていければ、まだまだ伸びしろはあるのではないかと考えています。まだ、着任して間もないので、店舗の備品のうち小物類を刷新したり、スタッフとコミュニケーションを取っている段階ではありますが、ちょっとした手応えは感じています。私がきたことで、営業スタッフも横一線からのスタートですから、先入観なく各スタッフを観察して、サポートできればと思っています。
結果がすべての世界ではありますが、逆にいえばしっかり成果を出せば評価される仕事でもあります。正直、私は中途採用ですから勤続年数も短いですし、それに応じて累計の販売台数はそれほどでもありません。とはいえ、各年の販売台数にはこだわりを持っていましたし、そのためにもお客様との密なコミュニケーションには注力していました。
